子供が低身長である時の治療薬とは?

子供が低身長である時の治療薬とは?

■低身長の治療とは

 

低身長と診断されたら、どのような治療を行うのでしょうか。

 

 

 

 

低身長とは同年齢の子供100人中2番目の子の身長より低い場合に、
病気である疑いがかかります。

 

 

100人中2番目の身長は、−2.0SDという成長曲線の統計数値で
示されています。

 

 

成長曲線とは、一般的な子供の成長の度合いで、母子手帳にも記されて
います。

 

 

−2.0SDより下の身長の場合は、低身長を診断してくれる医療機関で、
その原因を調べてもらうことをお勧めします。

 

 

子供は、急に身長が伸びることもあり、身長が低いというだけでは病気とは
判断しにくい部分もあります。

 

 

しかし、体の病気が原因で低身長となっている場合には、早急な投薬での
治療が必要となります。

 

 

低身長の原因には、栄養不足や生活環境、ストレスなどによるものと、体の
病気によるもの、親が低身長であるなどの遺伝的なものがあります。

 

 

栄養不足や生活環境、ストレスなどが原因の場合は、食生活や生活環境、
ストレスの回避などの改善が治療方法となります。

 

 

体の病気が原因の場合は、医療機関での治療処置を行わなければいけません。

 

 

■低身長となる体の病気とは

 

低身長となる体の病気とは、どのようなものがあるのでしょうか。

 

 

 

体に異常があり低身長となる病気には、次のものがあります。

 

 

@骨の病気
軟骨に異常がある「軟骨異栄養症」などの病気が考えられます。

 

 

Aホルモン分泌の異常
成長ホルモンや甲状腺ホルモンなどの成長を促すホルモンの分泌が不足している
病気です。

 

 

「成長ホルモン分泌不全性低身長症」などの病気が考えられます。

 

 

B染色体の異常
染色体に異常がある場合が考えられます。

 

 

「ターナー症候群」、「プラダー・ウィリー症候群」、「ヌーナン症候群」などの
病気が考えられます。

 

 

C生まれつき小さく、大きくならない
「低出生体重性低身長症」(SFD低身長症)が考えられます。

 

 

D内蔵に異常がある
腎臓などの臓器に異常がある「慢性腎不全」などが考えられます。

 

 

■体の病気で低身長の場合の治療薬

 

体の病気が原因で低身長である場合は、どのような薬が必要なのでしょうか。

 

 

 

医療機関で体の病気からの低身長であると診断された場合の治療方法です。

 

 

 

前項の軟骨に異常がある「軟骨異栄養症」の場合には、骨を伸ばす外科手術を行う
ことがあります。

 

 

しかし、「軟骨異栄養症」も含めて、すべての低身長の病気には、成長ホルモンの
投薬が有効な治療法となっています。

 

 

成長ホルモンとは、子供が成長する上で最も重要な役割を行うホルモンです。

 

 

成長ホルモンの治療では、「ヒト成長ホルモン製剤」を注射で投薬します。
ヒト成長ホルモン製剤は、脳下垂体から分泌されている成長ホルモンと同じ構造の
薬で、日本以外でも世界各国で使用されています。

 

 

成長ホルモンはタンパク質でできているので、飲み薬で補充すると、胃でアミノ酸に
分解されてしまい、効果が得られません。
そのため、成長ホルモンの投薬は注射器を使います。

 

 

注射する薬の量は、血液中のIGF−1濃度などを指標に、子供の体重をもとに
1週間ごとに算出されたものを、週6〜7回に分けて投与します。
IGFとは、成長ホルモンによって肝臓などで作られる成長因子です。

 

 

本来、成長ホルモンは、毎日就寝している時に分泌されているホルモンですが、
1日経つと消失してしまいます。

 

 

そのため治療でも、まとめて投与することができず、ほぼ毎日、寝る前に自宅で注射を
することとなります。
注射する場所は、ふともも、お腹、上腕部などへ行います。

 

 

利用する注射は、針が非常に細いペン型の注射器となっています。
ある程度の年齢になれば、お子さんが自分で打つこともできます。

 

 

成長ホルモン治療を始めると、すぐに伸びる場合とすぐには効果が見られない場合も
あります。

 

 

■成長ホルモン投薬の治療費

 

成長ホルモンを投薬する場合の治療費はどれくらいでしょうか。

 

 

 

成長ホルモンの投薬治療は、思春期が終わり骨が成熟して伸びなくなる時期まで続けない
といけないことがほとんどです。

 

 

よって、治療費はかなりかかる場合があります。
成長ホルモンの製剤は非常に高価な薬です。
1年間投薬すると、何百万円もかかることもあるそうです。

 

 

健康保険の適用も医学的に低身長と認められた場合のみで、保険が適用される期間は、
3歳〜思春期を経て骨の成長が止まるまでとされています。
健康保険が適用されれば、自己負担の金額は治療費の3割で済みます。

 

 

また、治療費の自己負担分額が一定の金額を超えた場合には、超えた分を後で返金して
くれる「高額療養費制度」があります。

 

 

さらに地方自治体で、医療機関に支払う自己負担分を一部、または全額助成してもらえる
制度もあります。

 

 

他にもさまざまな助成制度があるので、かかりつけ医や自治体の窓口で問い合わせてみる
とよいでしょう。

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