小学生の子供が少食な理由と改善方法
■少食の小学生の問題
少食であまり食べない小学生には、どのような問題があるのでしょうか。
子供が少食で食べられない原因にはいろいろあります。
大きく分けると2種類で、精神的な要因で食べられない場合と体の病気が原因
で食べられない場合です。
その他の原因として、間食をしているから、運動をしていないので空腹にならない。
また逆に、運動のし過ぎで食欲がわかないというこどがあります。
精神的な要因は、ストレスがたまっていたり、悩みごとがあって胸がいっぱい
で食欲がわかないという状態です。
恋をすると食事が喉に通らない、などと同じではないでしょうか。
もっと深刻な悩みかもしれませんが・・
体の病気が原因というのは、体に何らかの疾患がある状態です。
医療機関での診察や治療が必要なことが多いので、気を付けましょう。
体の病気が原因で少食が考えられるのは、具体的に体型により2通り考えられます。
子供の体型が、身長が低い場合と身長はほどほどにあるが、痩せすぎの場合
です。
■子供の身長が低くて少食である疾患
子供の身長が周りの子よりも明らかに小さいと思える場合の疾患です。
身長が低くて少食の場合は、低身長の病気の可能性があります。
低身長とは、同年齢の子供の100人中2番目の子供よりも低い身長を
指します。
低身長となる、体の病気には以下のものがあります。
@子供の成長を促すホルモンの異常
子供の成長を促すホルモン(成長ホルモンや甲状腺ホルモン)の不足などが
原因となる病気です。
成長ホルモンは、脳の下垂体から指示されて分泌が行われます。 その指示
が正しく出されていないという病気です。
甲状腺ホルモンは、のどの奥の甲状腺から分泌されますが、甲状腺の機能が
悪いことが考えられます。
A染色体の異常
ターナー症候群、プラダー・ウィリー症候群と呼ばれる、生まれつき染色体に
異常がある場合の病気です。
B骨や軟骨の異常
骨や軟骨の成長に異常がみられる病気です。
「軟骨異栄養症」などがあります。
C内蔵の病気
心臓や腎臓、肝臓、消化管などの臓器に異常がある場合です。
D生まれつき小さく、成長が悪い
生まれつき小さい身長、体重で生まれて、その後大きく成長していない場合
です。
「低出生体重性低身長症」と呼ばれています。
3歳くらいまでに、標準に近い大きさに成長する子供も多いですが、大きく
成長しない子供も中にはいます。
これらの病気がある場合は、食欲が無く、食事の量も少ないようです。
■子供の身長はほどほどにあるが痩せすぎの場合の疾患
身長はそこそこあるのに、痩せていて少食な場合の疾患です。
身長はあるのに痩せすぎで少食の場合は、以下の病気が考えられます。
@口内炎
口の中にできものがあったりして、口の中にものを入れると痛くなったりする
病気です。
A胃が小さい
胃が小さくて、食事をしても少しの量ですぐ、お腹いっぱいになってしまう
場合です。
特に病気ではありませんが、少食になってしまいます。
B胃腸に疾患がある
胃腸になんらかの疾患がある場合です。
食欲が沸かないだけでなく、食べると気分が悪くなったりします。
C拒食症
摂取障害のひとつで、食べ物を受け付けない病気です。
精神的な原因の場合が多いので、専門機関への相談が必要です。
D小児糖尿病
子供がかかる糖尿病です。
体の病気が原因で少食かもしれないと感じた場合は、早急に医療機関への
診察が大切です。
■少食を改善する方法
少食を改善させる方法です。
体の病気が原因で少食な場合は、医療機関での治療が必要です。
体の病気以外の要因で少食である場合の改善方法です。
@食事のリズムを決める
一日の食事の時間を決めて、きちんと食べるようにしましょう。
間食はやめましょう。
一回の食べる量が少なすぎる場合は、1日3食でなく増やしてもよいでしょう。
Aしっかり運動する
体を動かして、お腹を空かせましょう。
体を動かすと、深い睡眠も得ることができます。
運動した後の食事はおいしいということがわかれば、ありがたいです。
運動のし過ぎは、逆によくないので控えましょう。
B栄養バランスの取れた食事をとる
栄養バランスの整った食事を与えましょう。
少食の人は、食べる量は少なくても、栄養を吸収する分は多いので
量は少なくても栄養バランスが整った食事を与えましょう。
Cしっかり睡眠をとる
寝ると体も気分もすっきりします。
寝ている時に成長ホルモンの分泌が多く行われます。
大きく成長するためにも十分な睡眠は大切です。
Dストレスや悩みを貯めない
精神的に食欲が無くなるような原因を無くしましょう。
子供が少食なのは、食事の時間が嫌いだからということがあります。
食事の時間が楽しくなるように、心がけましょう。
家族で楽しく会話をしながら食卓を囲むのがよいと思います。